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【中国D10】 中国のサーバーにホームページを置かないと都合が悪くなる2024.07.04
1. 中国のインターネット環境は日本とは大きく異なる
中国のインターネット環境は、
日本と大きく異なり、都合の悪いこと(課題)が多く存在する。
今回は、中国のサーバーにホームページを置かないと都合が悪く
なることと、それらを克服するための対策についてお話する。
2. 中国のサーバーにホームページを置かないと、都合が悪くなる
【悪い都合❶】中国のインターネットには国家による厳格な規制がある
これは「GreatFireWall」として知られ、特定の外国の
ホームページやサービスへのアクセスを制限している。
↓
日本のサーバーでホームページを運営する場合、以下の
ような都合が悪くなる可能性がある。
・中国でWebページが開けない
・Webページの表示速度が遅い
【悪い都合❷】中国から日本のサーバーへのアクセスは、
「物理的な距離がある」ため、通信に時間がかかる。
結果、Webページの表示速度が遅くなる傾向になる。
↓
Webページの表示速度が遅いと、読者は、
ストレスを感じ、離脱行動に繋がる可能性が高くなる。
3. サイバーセキュリティ法とデータローカライゼーション
①2017年に施行された中国のサイバーセキュリティ法は、
データの保護と国家安全保障を目的としている。
この法律の中で特に重要なのが、以下。
「データローカライゼーションの規定」
②【悪い都合❸】中国国内のユーザーの個人情報や重要データ
を海外のサーバーに保管すること、または海外に転送することは
禁止されている。
つまり、原則的には、日本のサーバーに
「中国向けのホームページを置くこと」はできないことになる。
③法律の新しさと不明確さがある。
中国のサイバーセキュリティ法は、比較的新しく、
その実施や解釈には、まだ不明確な点が多いのが現状である。
↓
しかし、この法律は、中国政府がサイバーセキュリティ領域
における「統制を強化する」ために制定されたものであり、
中国日系企業は、特に留意する必要がある。
4. 中国国内サーバーの利点
①中国国内サーバーにホームページを置くことで、以下が解決する。
・アクセス速度や、安定性が大幅に向上する
・表示が極端に遅くなったり、表示しないトラブルが避けられる
②【悪い都合❹】今後、中国の法律は厳しくなっていく傾向にある。
現在、日本にサーバーを置いて運営している場合には、
「中国でのサーバーに置き換えておくこと」が賢明と考える。
③サーバー配置の実践的な解決方法
中国のサーバー配置に関して、Alibaba Cloudなどの
「中国に強いクラウドサービスプロバイダー」を利用
することが、一つの解決策になる。
④中国市場においては、セキュリティリスクが高まっており、
中国のBtoB企業にとって、セキュリティは単なるオプション
ではなく「必須の要件」となっている。
DDoS攻撃とは、ネットサービスを停止させることを目的とした
悪意ある試みで、これを防ぐためには適切なレコード設定が不可欠。
また、データベースサービスの監視は、不正アクセスや、
データ漏洩を未然に防ぐために重要な役割を果たす。
④Alibaba Cloudは、中国ならではのセキュリティ対策レベル
が高いため、国際的なセキュリティ基準と地域ごとの規制に
準拠した基準を設定している。
そのため、顧客側が特段セキュリティ装置を導入しなくとも、
「安全かつ安定した運用」が実現可能となる。
⑤日本出版大手KADOKAWAがハッキングされた事件は、
「セキュリティがいかに重要であるか」を示す一例である。
この事件は、ネットセキュリティ対策が不十分な場合に、
「どのようなリスクがあるか」を明らかにした。
↓
ネットセキュリティは、単に攻撃を防ぐだけでなく、
企業の信頼性と顧客の信頼を維持するためにも不可欠である。
■中国でのサーバー配置を検討する際には、中国の法律や
規制に適合するように、適切な「クラウドサービスプロバイダー」
を選定し、技術的な対策を講じることが重要になる。
5. 独自ドメイン
①グローバルなビジネス環境において、独自ドメインの選択は、
以下に大きな影響を与える。
・企業のブランドイメージ
・オンラインでの可視性
②特に中国市場では、ドメイン選択がSEO
(検索エンジン最適化)に与える影響は非常に大きいと言える。
↓
言語が同じでも「国別に」ホームページを作る必要がある。
ドメインとは、ホームページのアドレスであるURL(Uniform Resource Locator)
の一部で、インターネット上の住所のようなもの。
例えば、「http://www.example.com」の「example.com」がドメイン名にあたる。
このドメイン名は、ホームページを識別し、
訪問者がホームページにアクセスするための重要な鍵となる。
③【悪い都合❺】jpドメインを中国向けホームページに使わない。
jpドメインを中国における多言語ホームページで使うと、
検索エンジンに、以下の強力なサインを送ることになる。
「日本国内向けのコンテンツである」
↓
検索エンジンは、世界中のコンテンツを地域別に分類しており、
jpドメイン内の中国語コンテンツは、基本的に以下として扱われる。
「日本に滞在している中国語ユーザーへのコンテンツ」
結果、jpドメイン内コンテンツは、
「中国本土のユーザー」には、適切に表示されにくくなる。
6. ホームページ運営における実践的な対策
中国市場におけるホームページの運営には、以下のような対策が考えられる。
・国コードを意識したトップレベルドメインの取得
・中国語コンテンツの最適化
・中国の検索エンジンとの連携
【対策❶】国コードを意識したトップレベルドメインの取得
①cnドメインを取得することで、中国のユーザーに対し、
「検索エンジンによる優遇を受けること」ができるため、
cnドメインは、中国での検索結果で上位に表示されやすくなる。
②これはcnドメインは、中国の検索エンジンにおいて「地域性」
を重視するアルゴリズムにより、中国国内のユーザーに対して、
優先的に表示されるため、中国市場でのオンラインプレゼンス
を強化する上で、非常に有効である。
③中国でSEOを考えたときには、jpドメインはほとんど役に立たず、
中国から検索を行うと、検索結果の上位に表示されにくい。
だから、中国市場での集客を目指す場合は、
「cnドメイン」(例:.cn、.com.cn)の取得が非常に重要である。
↓
これにより、以下のように認識され、検索エンジンによる優遇を受ける
ことができる。
「中国に滞在しているユーザー向けのコンテンツ」
■在中国向けの多言語ホームページ cnドメイン内コンテンツは、
「中国に滞在しているユーザーへのコンテンツ」となる。
【対策❷】中国語コンテンツの最適化
中国語のSEOに適したキーワードの選定や、
中国文化に合わせたコンテンツの作成が必要。
↓
これには、中国の消費者行動や市場動向に精通した
「Web解析ツールによる分析」が不可欠である。
【対策❸】中国の検索エンジンとの連携
BaiduやSogouなど、中国の主要な検索エンジンに
ホームページを登録し、中国市場での可視性を高める。
↓
これには、中国特有のSEO戦略が求められ、
「地域に根差した」キーワード選定や、コンテンツ配信が重要になる。
7. まとめ
①国別ドメインの取得は、特定の市場に焦点を当てた
オンラインプレゼンスを構築する際に重要な戦略です。
中国市場に特化している場合、cnドメインは非常に有効ですが、他の
国々でのビジネス展開を考えている場合は、以下を検討すると良い。
「それぞれの国のトップレベルドメイン(ccTLD)を取得すること」
例えば、ビジネスが日本市場にも焦点を当てている場合は、
jpドメインを取得することで、以下が高まります。
「日本国内の検索エンジンでの可視性」
②同様に、他のアジア諸国や欧米諸国でのビジネスを展開
する場合も、それぞれの国のドメインを取得することが、
その国内でのSEOとブランド認知度の向上に寄与します。
ただし、各国のドメインを取得する際には、その国の
法律や、言語、文化、および検索エンジンの特性を理解し、
適切なコンテンツとSEO戦略を展開する必要があります。
③多言語サイトを運営する場合は「言語ごとに異なるドメイン」を
用意することで、ユーザー体験を向上させることができます。
以上の内容を踏まえ「中国に特化したホームページの最適化」を
進めることで、中国BtoB企業とのビジネスチャンスを最大限に活用
し、相互の成長と発展を促進することができます。
■物来喜社では、これらの要件を満たすために、
「専門的なデジタルマーケティングの知識と経験を持つチーム」が、
貴社ホームページの最適化をサポートします。
(参考)多言語SEO設計とは何か?中国向けホームページに必要な理由
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