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【中国A58】 「キーエンス社のホームページ」を評価してみました2022.07.24

 

 

キーエンス社はセンサーなどの精密機器を販売するメーカー。
年商が約7,500億円、営業利益率が50%以上ある会社。

 

 

 1. キーエンス社のホームページの評価

 

①以下がよく設計された見本になるホームページ

     ・ 見込み客の獲得

     ・ 見込み客の育成

 

 

②デザインは、ハイセンスとは言えない。

しかし、以下はよく考えられている。
     ・ ユーザ一インターフェイス
     ・ 情報の見やすさ

 

 

 

 

 2. ホームページ上で優れているポイント

 

CTAが非常に良い。
ターゲットに対して、しっかり心をつかんでいる。

 

※ CTAとは、ホームページの訪問者を具体的な行動に誘導すること

 

 

【評価Ⓐ】ノウハウの提供による「見つけてもらう」集客に注力している。

【例】取扱い装置として「静電気対策装置」がある。

 

普通の企業の場合、以下で集客をすると思われる。
「直接製品の静電気対策装置」

 

 

 

 

【評価Ⓑ】CTAがターゲットの心をつかむ

以下の購入前の検討段階で必要な資料はすべて用意され、
営業窓口への誘導などの配慮が用意されている。

 

           ・ Webコンテンツ
           ・ カタログ(パンフレット)
           ・ 設計資料(CAD等)
           ・ マニュアル

 

 

 

 

 3. Webの集客チャネルの大半が自社ホームページ経由

 

【例】以下の多種多様なメディアを展開

      ・  安全機器に関するメディア「安全知識.com」
      ・ 「測定器ナビ」
      ・ 「熱処理入門」
      ・ 「業界別センサIoT活用事例サイト」    など

 

 

【特徴Ⓐ】主に顧客の課題解決のためのお役立ち情報

 

【特徴Ⓑ】コーポレートサイトとしての役割も持たせ、
社名検索や自然検索からの流入がメインとなっている。

 

【特徴Ⓒ】業界別にまとめたて以下のコンテンツを発信。
     ・ ユーザーが自社に適した事例
     ・ 課題解決の参考にできる活用事例

 

【特徴Ⓓ】以下のような学習コンテンツも充実。
     ・ 製造業の現場で使われるIT用語集
     ・ 各テーマに沿った基礎知識解説ページ
     ・ 海外業務エンジニアのための語学レッスンサイト

 

 

 

 

 

 4. 正確な情報と使いやすいユーザーインターフェース

 

以下の構造は、それだけで離脱率を大きく上げる。
     ・ ページ内での移動がしにくい
     ・ どこに目的のページがあるか分からない

 

 

【例】キーエンス社の活用事例サイトでは、
製造現場のラインに沿ったイラストから各工程の事例へリンクする
ユーザーインターフェース + 見やすさ重視のデザイン性。

 

【例】IoTの活用事例サイトでは、
事例ページごとに関連商品ページへのリンクが貼られており、
キーエンス社が提供するさまざまなソリューションを確認できる。

 

 

 

 

 5. 先を見据えた Webコンテンツ戦略

 

①1つの機器について掘り下げた情報を発信しているメディアは
数少ないため、検索で上位表示されやすくなる。

 

それは以下のユーザーの目にとまりやすくなるということ。
     ・ 本当にその機器を求めている方
     ・ その機器によって解決できる課題を持っている方

 

 

②お役立ち情報により、ユーザーの信頼感も醸成される。

 

③全体数は少なくとも、本当に自社の機器を求めてくれる、
見込み客獲得を狙った、ニッチ市場を活用した戦略。

 

 

 

 

 6. Webコンテンツ営業の3つの課題

 

以下の課題はすべて「継続性」「品質」「売上げ貢献」に集約される。

 

【課題ⓐ】コンテンツの質の担保

機械系、素材系など専門知識が必要なケースが多く、
専門のライターが存在しないため、外注化しずらい。
           ↓
内製化し、自社だけのオリジナルコンテンツを作りやすい

 

 

【課題ⓑ】コンテンツを作っても成果につながらない

以下の話もよく聞く。
「流入は増えたが、問い合わせにつながらない」
           ↓
選んだキーワードのニーズと商材の強みが離れていると起きやすい。

 

 

【課題ⓒ】コンテンツの量の担保

コンテンツの量を確保できないというケースも多い。
予算がない / リソースがない理由でコンテンツ投稿が後手後手に。

 

 

【課題ⓓ】体制が整っていない

コンテンツを作るためのネタを集められない。

 

 

【課題ⓔ】コンテンツ制作のノウハウがない

専任のマーケティング担当がいないケースが多い。
Webやコンテンツ制作の知識がないケースは少なくない。

 

 

 

 

 

 7. Webコンテンツ営業における「質」とは

 

①「品質」の目的語には2つある。
        ・ 検索エンジン
        ・ ターゲットユーザ一

 

 

検索エンジンが評価する内容と、ターゲットユーザーが求める情報、
この2つの交点を意識してコンテンツを制作する必要がある。

 

 

 

 

②検索エンジンに対する品質

 

検索エンジンのアルゴリズムは日々進化している。
そんなアルゴリズムを追いかける方が不利である。

 

 

一方、検索結果から取得できる情報は極めて多い。
たとえば、対象となるキーワードで検索し、
表示された1位から10位までのページを読み込むと、下記のような情報をわかる。

 

    ・ 検索結果に表示されるタイトルや説明文
    ・ 各ページで語られている内容
    ・ 各ページの見出しで使われているフレーズ

 

 

上記の情報を整理すれば、以下を理解できる。
「検索エンジンがどんなページを評価しているのか」
                 ↓
ここからユーザーニーズを類推し、コンテンツを作ることもできる。

 

 

 

 

 8.3つの課題「継続性」「品質」「売上貢献」を解決する方法

 

【解決Ⓐ】 継続性の課題を解決するには、
コンテンツをニーズに寄り添った内容へ限定すること

 

【解決Ⓑ】 品質の課題を解決するには、
検索エンジンが求める品質と、ニーズの交点を狙うこと

 

【解決Ⓒ】 売上げ貢献の課題を解決するには、
自社ならでは解決方法(独自性)を掲載すること

 

 

 

 

 9.キーエンス社の「インデックス型コンテンツ」から学ぶべきこと

 

キーエンス社は、事業領域や、取扱い商材ごとに、
見込み客(潜在顧客)、既存顧客が商材に関連する情報を
「学べる」ホームページになっているのが特長。

 

 

①顧客のニーズをしっかりと分析

 

ニーズごとにきちんとコンテンツが用意されている。
  ・ 画像センサ一そのものについて詳しく知りたい
  ・ 具体的な導入事例、選定のポイントを知りたい   など

 

 

②顧客が検索する可能性の高いキーワードに網を張る

 

以下のようなコンテンツで、検索すると上位表示されるようにする。

 

【例】工場の生産性をはかる際に用いられる「生産タクト」という
言葉に対して、以下のコンテンツを用意。
「生産タクト・装置タクト向上がもたらす収益改善」

 

 

③掲載コンテンツを顧客に寄り添った内容に「限定する」

 

情報を限定することにより、継続性が容易になる。
              ↓
掲載するコンテンツを限定することで、コンテンツ運営が楽になる。

 

 

 

 

 

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