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【中国C02】 中国で外部の求人サイトに頼らない、日系企業独自の採用戦略2023.12.23
1. 中国で転職活動をする時に利用する情報源
①多くの方は、51jobや智联招聘などの、
中国の「外部の求人サイト」を利用しているのではと思われる。
外部の求人サイトとは、
ネット上で様々な企業の求人情報を掲載しているサイトのこと。
転職活動において、外部の求人サイトは重要な情報源の1つ。
↓
しかし実際には、転職希望者の多くは、
そこに掲載されている情報に満足していないという事実がある。
②理由は外部の求人サイトには、以下のような問題点があるため。
・限られた文字数制限があるため、伝える内容が簡素化されている
・会社の長所ばかりで、短所があまり記載されていない
・社内の雰囲気、同僚や上司についての情報が不足している
・実際にどういうふうに働いているのかがわからない
・リアルな情報があれば、入社前後でのイメージの差が少なくなる
・募集に至った経緯が知りたい(事業拡大なのか、前任者の退職なのか)
・どういう人材を求めているのかが明確でない
(スキル面などの記載はあるが、性格や価値観などについての情報が少ない)
2. これらの問題点は、以下のカテゴリーに集約できる
・情報の偏り
・情報の表面化
・情報の不明確さ
・日系企業の不利な状況
【問題点❶】情報の偏り
①外部の求人サイトは、企業が自分たちの魅力をアピールするために、
長所やメリットを強調する傾向がある。
短所やデメリットについて、控えめに記述したり、省略することが多い。
↓
これにより、転職希望者は企業の本当の姿を知ることができない。
応募に二の足を踏む(応募しない)原因になっている。
②例えば、以下のような求人情報を見てみる
【求人情報ⓐ】某日系企業の求人情報例
中国での事業拡大に伴い、新規事業部を立ち上げるための人材を募集します。
中国市場に精通した、経験豊富な営業マネージャーを探しています。
日本本社とのコミュニケーションができる、日本語能力の高い方を歓迎します。
競争力のある給与と福利厚生を提供します。
年間休日は120日以上で、ワークライフバランスが保てます。
③この求人情報は魅力的に見えるが、実際には以下の疑問や不安が多く生じる。
・新規事業部の立ち上げということは、リスクが高いのではないか?
・中国市場に精通とは、どのような実績やノウハウが必要なのか?
・競争力のある給与と福利厚生とは、具体的にどのようなものなのか?
このように、外部の求人サイトに掲載されている情報は、
企業の長所ばかりで、短所があまり記載されていないため、
情報の偏りが生じやすい。
【問題点❷】情報の表面化
①外部の求人サイトは、多くの企業情報を一覧で見せることを目的としている。
そのため、各企業の情報は、統一したフォーマットで記述されている。
また、スペースの問題で文字数制限もある。
↓
これにより、企業の特徴や個性を伝えることが難しくなる。
転職希望者は、企業の社風や文化、働き方などの本当の姿である
具体的でリアルな情報を求めている。
②例えば、以下のような求人情報を見てみる。
【求人情報ⓑ】某日系企業の求人情報例
中国での事業拡大に伴い、新規事業部を立ち上げるための人材を募集します。
中国市場に精通した、経験豊富な営業マネージャーを探しています。
日本本社とのコミュニケーションができる、日本語能力の高い方を歓迎します。
競争力のある給与と福利厚生を提供します。
年間休日は120日以上で、プライベートな時間も充実させることができます。
社員のスキルアップやキャリアアップを支援するために、様々な研修を用意しています。
③この求人情報は企業の特徴を記述しているが、実際には以下の疑問や不安が多く生じる。
・2005年に中国に進出したということは、歴史が浅いのではないか?
・家電製品は、中国の競合他社との差別化ができているのか?
・中国全土に約300の販売店展開では、管理や運営が大変ではないか?
このように、外部の求人サイトに掲載されている情報は、
統一したフォーマットでの記述のため、情報の表面化が生じやすい。
【問題点❸】情報の不明確さ
①外部の求人サイトは、企業が求める人材の条件や要件を記述している。
しかし、それらの情報はスキルや経験などの客観的な指標に基づいている。
これにより、転職希望者はそれだけではなく、企業の以下を知りたいと思っている。
・人柄や性格、価値観などの主観的な要素を重視しているのか
・どのような人と一緒に働くことになるのか
・どのような評価や報酬があるのか
・どのようなキャリアパスがあるのか
・どのようなミッションやビジョンがあるのか
②例えば、以下のような求人情報を見てみる。
【求人情報例ⓒ】某日系企業の求人情報例
中国での事業拡大に伴い、新規事業部を立ち上げるための人材を募集します。
中国市場に精通した、経験豊富な営業マネージャーを探しています。
日本本社とのコミュニケーションができる、日本語能力の高い方を歓迎します。
競争力のある給与と福利厚生を提供します。
年間休日は120日以上で、プライベートな時間も充実させることができます。
応募条件:
大卒以上
中国語(普通話)と日本語(N1レベル)のバイリンガル
家電製品の営業経験3年以上
マネジメント経験1年以上
パソコンスキル(Word, Excel, PowerPointなど)
この求人情報は応募条件を記述しているが、実際には以下の疑問や不安が多く生じる。
・中国語と日本語のバイリンガルは、どのような場面で使うのか?
・家電製品の営業経験3年以上は、どのような成果や実績が必要なのか?
・パソコンスキルとは、どのようなレベルや内容が求められるのか?
このように、外部の求人サイトに掲載されている情報は、
スキルや経験などの客観的な指標に基づいているため、
情報の不明確さが生じやすい。
【問題点❹】日系企業の不利な状況
①日系企業は、給与や福利厚生など外部の求人サイトで書きやすい
スペック(条件面)で、中国の現地企業や外資系企業と比べると、
劣ってしまうことがある。
日系企業では、給与面では年齢給などの要素を加味するため、
スペック(条件面)で、不利になることがある。
②しかし、日系企業にはスペックでは表現できない魅力が多くある。
スペックで表現できない部分を外部の求人サイトではアピールしにくい
ため、日系企業は、自社に合った人材を見つけることが難しくなっている。
③また「自社に合った優秀人材を獲得する」には、
外部の求人サイトで書きにくい部分をホームページ上で情報発信する
必要がある。
理由は日系企業は、以下のような特徴を求められるため。
・日本の本社との連携が必要なため、日本語能力が高い人材
・日本の文化や価値観に合わせた組織風土があるため、適応力が高い人材
・日本の技術や品質にこだわった商材を提供するため、専門性が高い人材
日系企業はスペックで表現できない強みや魅力、短文では書き表せない
特徴があるため、外部の求人サイトでは十分に伝えることができない。
3. 日系企業独自の採用戦略
①外部の求人サイトには、
情報の偏り、表面化、不明確さ、不利な状況という問題点がある。
この問題点は以下を招いている。
・転職希望者にとって、以下を引き起こす。
「企業の本当の姿を知ることができないという不満や不安」
・企業にとっても、以下の機会損失になる。
「自社の魅力や特徴を十分に伝えることができない」
②外部の求人サイトに頼らない、または補完できる独自の採用戦略をおすすめする。
独自の採用戦略とは、以下のようなもの。
・自社ホームページで、社員のインタビューや日常の様子を紹介する
・オープンな情報公開や透明なコミュニケーションを心がける
・応募者の人柄や性格、価値観などを重視した選考を行う
③これらの採用戦略は、以下のような効果をもたらす。
・転職希望者は、企業のリアルな情報や社員の声を知ることができる
・企業は、自社の個性や強みをアピールすることができる
・転職希望者は、応募や入社の意欲が高まる
・企業は、自社に合った人材を採用することができる
4. まとめ
①外部の求人サイトには、情報の偏り、表面化、不明確さ、
日系企業に不利な状況という問題点がある。
これらの問題点は、転職希望者と企業の間に、不満や不安を引き起こす。
②自社ホームページで情報発信する、独自の採用戦略をとる。
これにより、転職希望者は、
企業のリアルな情報や社員の声を知ることができる。
企業は、自分たちの個性や強みをアピールすることができる。
↓
転職希望者と企業の間に「信頼」や「共感」が生まれ、
スペックで劣る日系企業に有利な状況を作ることができる。
※弊社では、コンテンツの制作代行を行っております。
①日本語にてコンテンツを提案し、内容確認後に納品いたします。
初回のみ日本語のコンテンツを2案提案し、選択いただきます。
(中国語、英語はご希望があれば機械翻訳による納品になります)
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