上海物来喜電子商務有限公司

【中国C14】 中国支社のホームページ作成に関する、日本本社の関与について2024.01.12

 

 

 1. 日本本社と中国支社の連携で成功するホームページ

中国で事業を展開する日系企業にとって、ホームページは、
現地の市場や顧客にアピールするための重要なツール。

しかし、ホームページ制作において、
日本本社と中国支社の間にはさまざまな問題が存在する。

 

 

 

 2. 日本本社と中国支社の間にあるホームページ制作に関する問題

①日系企業の多くは、ホームページ制作において、
日本本社と中国支社の間にルールやガイドラインを設けている。

これは、中国支社が現地の市場や顧客のニーズに応えられるように、
ホームページ内容を自由に決められるというメリットがあるため。

 

 

②しかし、このルールやガイドラインが、
ホームページの品質や効果に悪影響を及ぼすこともある。

そこで、日本本社と中国支社の間にあるホームページ制作に
関する問題を以下のように分類した。

・ルールやガイドラインの守り方が正しくない
・ルールやガイドラインを周知しきれない
・ルールやガイドラインを守る気がない
・ルールやガイドラインがわかりにくい（面倒である）
・ルールやガイドラインが網羅的でない（抜け穴がある）
・ルールやガイドラインが足かせになる（情報発信がしにくい）

 

 

③これらの問題は、日本本社と中国支社の間に、
ホームページ制作に対する認識や目的のずれがあることに起因する。

日本本社は、ホームページを以下として捉えている。
「グループのブランドイメージや統一性を保つためのツール」

 

一方、中国支社はホームページを以下として捉えている。
「現地の市場や顧客にアピールするためのツール」
                            ↓
このように、日本本社と中国支社の間には、
ホームページ制作に対する価値観や方針の違いがある。

 

 

④この違いが、ルールやガイドラインの守り方に影響を与えている。

例えば、日本本社はホームページのロゴやカラーなどの
基本的なブランド要素を統一することを重視しているが、
中国支社は「現地の文化や嗜好に合わせて」、
ホームページデザインを変更したいと考えている傾向がある。

 

また、日本本社はホームページ内容を事前に承認することを求める
が、中国支社は迅速に情報発信することを優先する傾向がある。
                            ↓
このように、日本本社と中国支社の間には、
ホームページ制作における「スピード」や「柔軟性」にも差がある。

 

 

 

 3. 日本本社と中国支社の連携をスムーズにするための提案

日本本社と中国支社の間のホームページ制作に関する問題を解決する
ためには 「日本本社の関与のあり方を見直すこと」が必要と考える。

 

具体的には、以下の３つを提案する。

・中国支社が喜ぶことを支援する（やる気にさせる）
・本社関与とガバナンスを押し付けない（現地化）
・ルールのガバナンスから、押し付けないガバナンスへ方針を変える

 

【提案❶】中国支社が喜ぶことを支援する

①これは、中国支社がホームページ制作に対して、
モチベーションを持ち「自発的にルールやガイドラインを守ろう」
とする姿勢を育てることを意味する。

 

ホームページで一番やってはいけないことは、
ホームページ担当者がやる気を無くし、放置してしまうこと。

ホームページは、継続して運用することに意義がある。
だから「中国支社が喜んでやる気にさせること」が一番大事。

 

 

②具体的には、以下のような方法が考えられる。

・中国支社のホームページの成果や努力を日本本社が評価する
・中国支社のホームページの改善や提案を日本本社が協力する

 

■中国支社のホームページの成果や努力を日本本社が評価する

例えば、ホームページのアクセス数や問い合わせ数などの指標を
定期的に報告し評価することで、中国支社のやりがいや自信を高める。

これにより、中国支社は、
ホームページ制作に対する責任感や目標意識を持つようになる。

 

■中国支社のホームページの改善や提案を日本本社が協力する

例えば、中国支社がホームページの内容を変更したいときに、
日本本社が柔軟に対応し、必要な素材（動画や写真）や
技術的なサポートを提供する。

これにより、中国支社は、
ホームページ制作に対する創造性や能力を引き出される。

 

 

【提案❷】本社関与とガバナンスを押し付けない

これは、中国支社が現地の状況やニーズに応じて、
ホームページ内容を柔軟に変更できるようにすることを意味する。

 

具体的には、以下のような方法が考えられる。

・ルールやガイドラインを簡潔で必要最低限にする
・ルールやガイドラインを中国支社と協議して決める

 

■ルールやガイドラインを簡潔で必要最低限にする

例えば、ホームページのロゴやカラーなどの基本的なブランド要素
は統一するが、それ以外の部分は中国支社に任せるというように、
ルールやガイドラインを簡素化する。

これにより、中国支社の負担を減らし、
現地の市場や顧客に合わせたホームページの制作を可能にする。

 

■ルールやガイドラインを中国支社と協議して決める

例えば、ホームページ制作に関するルールやガイドラインを
日本本社が一方的に決めるのではなく、中国支社の意見や要望
を聞き、共に話し合って決めるようにする。

これにより、中国支社の参加感や納得感を高め、
日本本社との信頼関係を築くようにする。

 

 

【提案❸】ルールのガバナンスから、押し付けないガバナンスへ方針を変える

これは、中国支社がルールを守ることを強制するのではなく、
ルールを守ることの意義やメリットを理解させることを意味する。

 

具体的には、以下のような方法が考えられる。

・ホームページの品質や効果の指標を提示する
・日本本社との信頼関係やコミュニケーションの改善を示す
・中国支社の評価の機会を増やす

 

■ホームページの品質や効果の指標を提示する

例えば、ホームページの品質や効果を測定することにより、
中国支社が自社ホームページの状況を把握できるようにする。

また、ルールやガイドラインを守ることで、
ホームページの品質や効果がどのように向上するかを具体的に示す。

これにより、中国支社は、
「ルールやガイドラインを守ること」の価値や必要性を認識できる。

 

 

■日本本社との信頼関係やコミュニケーションの改善を示す

例えば、ルールやガイドラインを守ることで、日本本社との信頼
関係やコミュニケーションがどのように改善されるかを具体的に示す。

また、日本本社と中国支社の間に定期的なミーティングを設け、
ホームページ制作に関する情報を共有する。

これにより、中国支社は、
「日本本社との協力やサポート」を感じられる。

 

 

■中国支社の評価の機会を増やす

例えば、ルールやガイドラインを守ることで、
中国支社の評価の機会がどのように増えるかを具体的に示す。

また、中国支社のホームページの成果や努力を
日本本社が評価し、称賛や報奨を与える。

これにより、中国支社は、
「ホームページ制作に対するやりがいや自信」を高める。

 

 

 

 4. 中国ホームページ制作のコツ

ホームページ制作において、日本本社と中国支社の連携を
スムーズにするためには、以下のようなコツがある。

  ・ブランディング系のコンテンツは日本本社が先導する
  ・その他のコンテンツは中国支社独自で作成・運用する
  ・中国支社で作れないグループの強みコンテンツを提供してもらう
  ・ホームページ活用先進事例を共有し、施策検討のヒントにする
  ・コンテンツ制作に必要となる動画や写真の素材を提供してもらう

 

【コツ❶】ブランディング系のコンテンツは日本本社が先導する

これは、ホームページのロゴやカラーなどの基本的なブランド要素や
グループのビジョンやミッションなどのコーポレートメッセージなど
グループのブランドイメージや統一性を保つためのコンテンツは、
日本本社が先導して作成することを意味する。

これにより、中国支社は、
「グループの一員としての誇りや信頼」を感じられる。

 

 

【コツ❷】その他のコンテンツは中国支社独自で作成・運用する

これは、ホームページの商材紹介や、現地のニュースやイベントの
告知など、現地の市場や顧客にアピールするためのコンテンツは、
中国支社が独自で作成・運用することを意味する。

これにより、中国支社は、現地の状況やニーズに応じて、
ホームページの内容を柔軟に「柔軟に追加修正できる」。

 

 

【コツ❸】中国支社で作れないグループの強みコンテンツを提供してもらう

これは、ホームページのグループの歴史や実績、グローバルな
ネットワークや技術力など、中国支社で作れないグループの強みを
示すコンテンツを日本本社が提供してもらうことを意味する。

これにより、中国支社は、
「グループの優位性や信頼性」をアピールできる。

 

 

【コツ❹】ホームページ活用先進事例を共有し、施策検討のヒントにする

これは、ホームページのデザインや機能、コンテンツの工夫など、
ホームページ活用の先進事例を日本本社や他の支社と共有し、
ホームページ制作の施策検討のヒントにすることを意味する。

これらのホームページ活用の先進事例を参考にすることで、
中国支社は、自社のホームページ制作に対する知識やスキルを
「向上させる」とともに「新しいアイデアを得ること」ができる。

 

 

 

 5. まとめ

①日本本社と中国支社の連携は、ホームページ制作において重要です。

しかし、両者の間にはさまざまな問題が存在します。
その問題を解決するためには「日本本社の関与のあり方」
を見直すことを提案します。

 

 

②日本本社は中国支社が喜ぶことを支援し、本社関与とガバナンスを
押し付けないようにし、以下の方針に変えることを提案します。
「ルールのガバナンスから、押し付けないガバナンスへ」

 

ルールのガバナンスとは、本社がホームページ継続運用に関する ルールや基準を定めて、中国支社に従わせること。

押し付けないガバナンスとは、本社がホームページ継続運用に関する 目的や方向性を示して、中国支社に協力や支援をすること。

 

 

 

本ホームページの収録内容はすべて当社に著作権があります。
無断転載・複製は、固くお断りいたします。
以下の場合には、お気軽にお問い合わせください。
サービス内容 / 機能の実現性 / お⾒積もり