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【中国トピック11】 中国と日本とのプライバシーポリシーの違い2024.07.04

中国 ホームページ制作、中国 コンテンツマーケティング、中国 オウンドメディア。 中国と日本のプライバシーポリシーには、法律や文化的背景の違いがある。日本では、個人情報保護法が基盤で、個人情報の定義や利用目的の明示、安全管理措置、第三者提供の制限が特徴的。一方、中国では、サイバーセキュリティ法と個人情報保護法(PIPL)が基盤で、情報収集の最小限化や、データ主体の権利、クロスボーダー転送の制限が求められる。

 

 

 1. プライバシーポリシー

プライバシーポリシーは、企業がインターネット上で、提供
するサービスにおいて「ユーザーの個人情報」をどのように
取り扱うかを明確にするための重要な文書である。

 

これらの文書は、ユーザーとの信頼関係を築くための
基礎となり「法的要件を満たす」と同時に、ユーザーが
「理解しやすい言葉」で記述されるべきである。

 

 

 

 2. 中国と日本とのプライバシーポリシーの違い

①中国と日本では、これらの方針に関する法律や、規制、
文化的背景に違いがあり、それぞれの国のビジネス環境
に合わせたアプローチが求められる。

 

 

②日本のプライバシーポリシー

日本では「個人情報保護法」が、
プライバシーポリシーの基盤を形成している。
                            ↓
この法律は、個人情報の取り扱いに関して、企業に厳格な義務
を課しており、以下のような特徴がある。

・個人情報の定義:個人情報は、生存する個人に関する情報で
あり、特定の個人を識別できるものと定義されている

・利用目的の明示:個人情報を収集する際には、その利用目的
を明確にし、事前に本人の同意を得る必要がある

・安全管理措置:個人情報の漏洩や、滅失、または毀損を防止
するための適切な措置を講じることが義務付けられている

・第三者提供の制限:本人の同意なしに、第三者に個人情報を
提供することは原則として禁止されている

 

日本の企業は、これらの法的要件を満たすために、
「詳細で透明性の高いプライバシーポリシー」を
作成し、顧客に公開する必要がある。

 

 

③中国のプライバシーポリシー

中国では、サイバーセキュリティ法と個人情報保護法(PIPL)
がプライバシーポリシーの基盤となっている。
                             ↓
これらの法律は個人情報の取り扱いに関して、以下の特徴を
持っている。

・情報収集の最小限化:必要最小限の個人情報のみを収集し、
過剰な情報収集は禁止されている

・データ主体の権利:データ主体は自己の個人情報に関して、
アクセス、訂正、削除の権利を有している

・クロスボーダー転送の制限:特定の条件を満たさない限り、
個人情報の海外への転送は制限されている

・データ保護責任者の設置:特定の規模以上のデータ処理を
行う企業は、データ保護責任者を設置することが求められる

 

中国の企業は、これらの法律に従い、プライバシーポリシー
を作成し、「個人情報の取り扱いに関する透明性」を
顧客に対して、提供する必要がある。

 

 

 

 3. 日中の違いとビジネスへの影響

①日本と中国のプライバシーポリシーには、
法律の枠組みや文化的背景に基づく違いが存在する。

 

 

②日本では「個人情報の取り扱いに関する法律」が、
比較的長い歴史を持ち、企業は顧客のプライバシー
を尊重する文化が根付いている。

 

 

③中国では「サイバーセキュリティ法」と「PIPL」の導入に
より、データ保護に関する規制が強化されており、企業は、
これらの新しい法律に迅速に適応する必要がある。

 

 

④BtoB企業が中国市場でビジネスを行う際には、
中国の法律に準拠したプライバシーポリシーを策定し、
顧客に対して信頼性を示すことが重要である。

日本企業が中国市場に進出する際には、日本の法律だけ
でなく、中国の法律にも、適切に対応する必要がある。

 

 

⑤プライバシーポリシーと個人情報保護方針は、
国によって異なる「法律」や「文化的背景」を反映しており、
各国のビジネス環境に合わせた適切な対応が求められる。

 

■企業はこれらの違いを理解し、「透明性」と「信頼性」を
顧客に対し提供するために、適切なプライバシーポリシーを
策定することが不可欠である。

 

 

 

 4. 中国ホームページに適したプライバシーポリシーの作成

①中国市場向けのBtoB企業のホームページに適したプライバシー
ポリシーの基本構成は、以下の要素を含むべきである。

 

■事業者情報:企業名や連絡先など、ユーザーが、
企業に容易に連絡を取れるような情報を提供する

■個人情報の取得方法:ユーザーがサービスを利用する際に、
どのような情報が収集されるか、その方法を明確にする

■利用目的:収集した情報が、
どのように使用されるかを具体的に説明する

■個人情報の管理方法:情報の漏洩や紛失を
防ぐためのセキュリティ対策について記述する

■個人情報の第三者提供:ユーザーの同意なしに情報を
第三者に提供しないこと、法令に基づく場合の取り扱いを明記する

■ユーザーの権利:ユーザーが自己の情報に関して、
開示や訂正を要求できる手続きについて説明する

■プライバシーポリシーの変更:ポリシーの変更があった場合、
企業はユーザーに、対して、迅速かつ適切に通知する責任を負う。

 

 

②変更の通知方法には、以下のようなものがある

・ホームページ上での公示:変更されたプライバシーポリシーをホーム
ページ上で明確に表示し、ユーザーが容易にアクセスできるようにする

 

・メールでの通知:登録されたメールアドレスに対して、
変更内容とその効力発生日を記載した通知を送信する

 

・サービス内通知:ログイン時やアプリケーション内での
ポップアップ通知を通じて、ユーザーに直接情報を提供する

 

 

③変更がユーザーの権利や義務に重大な影響を及ぼす
場合は、特に「注意深く通知を行う必要」がある。

 

 

 

 5. 中国広告法との整合性

中国広告法では、広告内容に関する「正確性」と「透明性」
が強調されている。
      ↓
したがって、プライバシーポリシーにおいても、以下の点に
注意する必要がある。

・透明性:収集する個人情報の種類や、利用目的、管理方法
などを明確にし、ユーザーが容易に理解できるようにする

・正確性:提供する情報は正確であり、
誤解を招くような表現を避ける

・ユーザーの同意:個人情報の使用に関しては、
ユーザーの明示的な同意を得ることが重要

 

 

 

 6. CookieやWebトラッキング機能とプライバシー

①CookieやWebトラッキング機能を使用する場合、以下の
点を考慮に入れる必要がある。

・ユーザーの同意:CookieやWebトラッキング機能などの
技術を使用する前に、ユーザーの同意を得ることが重要

・データの使用目的:収集したデータが、
どのように使用されるかを明確にし、ユーザーに通知する

・セキュリティ対策:データの安全を
保つための適切なセキュリティ対策を講じる

 

cookieとは、ホームページに訪れたユーザーの情報を一時的に保存しておくための仕組みのこと。

 

訪問したホームページのサーバーから、利用している
Webブラウザに対してcookieが送られる。
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このcookieは、ユーザーが再度そのホームページを
訪れた際に、以前の訪問情報を元にカスタマイズされた
「コンテンツを提供するため」に使用されることが多い。

例えば、ログイン情報の記憶など、
ユーザーの利便性を高めるための機能に貢献している。

 

 

②Webトラッキング機能とは、ユーザーのオンラインでの行動
パターンを追跡し、そのデータを分析することで、よりパーソ
ナライズされたサービスや情報を提供するための技術のこと。

これにはホームページのどのコンテンツが、よく訪れられているか、
どのくらいの時間滞留しているか、などの情報が含まれる。

 

 

③このようなデータは、ユーザー体験の向上や、
マーケティング戦略の策定に役立つ貴重な洞察を企業に提供する。

しかし、これらの技術の使用は、ユーザーのプライバシーに
関わるため、適切な同意取得と透明性のある情報提供が不可欠。
                                ↓
特に、中国のサイバーセキュリティ法など、各国の
プライバシー保護に関する法律に準拠する必要がある。

 

■ユーザーは、自分のデータがどのように収集され、
使用されるかを明確に理解し、同意する権利を持っている。

 

 

 

 7. 実践的なプライバシーポリシーの作成

①実践的なプライバシーポリシーの作成においては、これら
の技術的な側面だけでなく、法的な側面も考慮に入れながら、
ユーザーの権利を尊重し、企業の透明性を保つことが求められる。

これにより、ユーザーとの信頼関係を築き、
長期的なビジネスの成功に繋がるでしょう。

 

 

②プライバシーポリシーは、単なる法的な文書ではなく、
「企業の倫理」と「顧客への配慮」を示す重要なコミュニケーション
ツールとなる。

そのため、定期的な見直しと更新が必要であり、
ユーザーに対しては「変更点を明確に伝えること」が大切である。

 

 

③ユーザーが自分のデータに関する権利を行使できるように、
アクセスや訂正、削除の「手続きを簡潔に」し、容易に行える
ようにすることも重要である。

 

 

 

 8. まとめ

プライバシーポリシーは、ユーザーに対する企業の約束であり、
その信頼を得るための基盤となります。

 

ユーザーが安心してサービスを利用できる環境を整えることが、
企業にとって最も価値のある資産となるでしょう。

 

 

(参考)透明性と説明責任:訪問者に行動追跡を伝える方法

 

 

 

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